半導体関連銘柄が上位にランクイン
1936年に創刊し、これまで90年の長期間にわたって日本の上場企業を見つめてきた『会社四季報』。その最新号で90周年記念号となる「2026年3集(夏号)」が6月17日に発売を迎えた。
四季報では毎号、さまざまなランキングを掲載しているが、今最新号ではその1つとして、長期の企業成長をみるため、「時価総額増加倍率ランキング」を掲載。91年1月を起点に、2026年5月までで時価総額の伸びが大きかった企業を集計し、増加倍率順にランキングした。
なお、ランキングは91年1月4日以前に上場した企業が対象で、その後に合併や統合などで再上場した企業は含まない。また、現在の時価総額が1兆円以上の企業を対象として集計した(ランキングの諸条件は表下の注記を参照)。
ランキング1位は半導体製造装置メーカーのディスコ(6146)。2位に半導体向けマスク検査装置のレーザーテック(6920)、3位には半導体製造装置のアドバンテスト(6857)と、ランキングのトップ3を半導体関連の銘柄が占めた。ディスコの時価総額は1991年1月と比べて実に約245倍にまで成長。足元で約8.3兆円の時価総額は、約35年前には300億円前後だったことになる。
91年1集の会社四季報を見ると、同社の90年3月期の売上高は149億円、営業利益は18億円だった。最新の会社四季報では27年3月期の売上高を5200億円、営業利益を2250億円と予想している。単純計算で営業利益は当時の約125倍に成長しており、時価総額の上昇にも納得がいく。
ほかにも、5位に東京エレクトロン(8035)、6位にはHOYA(7741)が並んでおり、半導体関連銘柄が上位を席巻したランキングとなった。直近では生成AIの浸透によって、高性能なGPUの需要が拡大しており、そうしたGPUの製造や検査に使われる半導体関連装置メーカーの将来性に注目が集まっている。
キーエンス、ニトリ、中外製薬も上位に
4位はFAセンサーなど検出・計測制御機器を手がけるキーエンス(6861)。現在では超高収益企業として広く知られる存在だが、91年3月期当時の営業利益は103億円だった。一方、今27年3月期の東洋経済予想の営業利益は6400億円。利益はこの35年で約60倍に成長した計算で、時価総額も55倍になった。
7位はニトリホールディングス(9843)。8位の中外製薬(4519)、9位のヒューリック(3003)や12位の三菱HCキャピタル(8593)など、製造業以外の銘柄も複数ランキングに顔を並べている。いずれもバブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナ禍など、複数の危機を乗り越えて、業績を拡大してきた企業ばかりだ。
ランキングに登場する企業はすでに大きな成長を実現した銘柄だが、4000社近い上場企業の中には、まだ注目度は低くても成長性を秘めた銘柄が数多くある。いろいろな角度から分析して、未来の成長銘柄をいち早く発掘するのが株式投資の醍醐味でもある。ぜひとも、会社四季報を駆使し、そうした将来のお宝銘柄を探してほしい。



