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死産した我が子を食べる母犬の本能《日本にわずか300頭ほど》美濃柴犬の出産に立ち会った高校生、直面した"命のリアル"

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岐阜県立大垣養老高等学校「美濃柴犬研究班」の生徒たちが出産に立ち会い、生まれた子犬(写真:浜田 一男撮影)

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日本に300頭ほどしかいない超希少な「美濃柴犬」の絶滅を防ぐため、高校生たちが独自の保護・繁殖活動を行う岐阜県立大垣養老高等学校。そこには、犬たちと生徒たちが全力でぶつかり合う、愛おしくも切ない日常がありました。
2025年、学校のお父さん犬「ほし」と杏子(あんず)の間に子どもが生まれることになりました。出産前、杏子のおなかの中には4頭を確認。だが獣医がエコーで確認すると、そのうち1頭はかなり小さく、無事生まれてこられるかどうかが危ぶまれていたのです——。生徒たちが見守る中、3頭が無事に産まれましたが、最後の4頭目は…?
本記事では、数々の動物保護活動を形にしてきたノンフィクション作家・今西乃子氏の著書『われら 美濃柴犬研究班!ぼくらの学校で命をつなぐ』より一部を抜粋し、「ほし」の目線で書かれた子犬誕生時のエピソードを紹介します。

母犬が出産後「謎の物体」を食べた?

一号さんから三号さんまでが、無事に生まれた。その間、4時間が経過していたが、犬のお産にかかる時間としては、平均的だ。残るは、未熟児の四号さんだけだ。みんな今か、今かと待っていたけど、四号さんはなかなか出てこない。

四号さんのために準備していたクリーム色の首ひもも、生徒さんたちの、小さな命への思いをのせて、その誕生を心待ちにしているかに見えたが、夜が明けて、朝になり、日が昇り始めても四号さんは出てこなかった――。

【写真を見る】死産した我が子を食べる母犬の本能《日本にわずか300頭ほど》美濃柴犬の出産に立ち会った高校生、直面した"命のリアル"(7枚)

ついに、午前8時になった――。

「あれ…?」眠い目をこすりながら、そのとき、モニターで観察を続けていた児玉弥玲ちゃんは、杏子がいきんだ瞬間にお尻から出てきた赤黒い小さな物体に首を傾げた。

「…生まれた?」

いや違う…。一瞬、胎盤かなと思ったが、時間的に見てもおかしい。どうも様子が変だ。そのまま弥玲ちゃんがモニターを見ていると、次の瞬間、杏子がその物体を口に入れ「コリコリ」という軟骨をかむような音が、弥玲ちゃんの耳に届いた。「…え…? 食べた…?」

愛らしい子犬の寝顔(写真:浜田 一男撮影)
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