子犬の死という不幸を決して望むわけではないけれど、命は常に死と隣り合わせにある。その経験を六期生の生徒さんたちは、すでに2度経験した。1頭は昨年、生まれて間もなく敗血症で亡くなった。そして、今回の四号さんだ。2頭ともぼくの赤ちゃんだった…。
生き生きと輝く命だけではなく、一度もこの世界を見ることができず、消えていく命もある。そこから、何を学び、何を考えるのか、それは、消えていった命にしか伝えられない大切なメッセージだ。そう考えれば、四号さんの死も決して無駄ではないと、ぼくは思った――。
(取材協力/岐阜県立大垣養老高等学校、写真/浜田一男)
生徒たちが大切に育てている美濃柴犬
全国にわずか300頭ほど"幻の柴犬"—戦時下の悲劇を乗り越え未来へ命をつなぐ「美濃柴犬研究班」、高校生たちの奮闘


