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死産した我が子を食べる母犬の本能《日本にわずか300頭ほど》美濃柴犬の出産に立ち会った高校生、直面した"命のリアル"

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岐阜県立大垣養老高等学校「美濃柴犬研究班」の生徒たちが出産に立ち会い、生まれた子犬(写真:浜田 一男撮影)
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一体あれは、何なのか…。

弥玲ちゃんは、慌ててみんなを呼んだが、みんなが来たときには、「謎の物体」はすでに杏子の胃の中だ。その様子を知った藤木先生は、録画しておいた出産の様子を生徒さんたちと一緒に再生して確認することにした。

「…未熟児だった四号かな…すでにおなかの中で死んでいて、死産だったのかもしれない」と藤木先生が言った。何度も再生した結果、やはりそれは、未熟児だった四号さんではないか、という意見がみんなの間で交わされた。

生徒たちによって大切に育てられている(写真:浜田 一男撮影)

ショッキングな出来事から高校生たちが学ぶこと

死産したわが子を母親が食べる――。野生動物の世界では、ありうることだ。死体がそばにあると、そのにおいのもとで天敵に狙われ、襲われる可能性がある。身動きがとれない生まれたばかりの生きている子を守り抜くためには、その死体を隠す必要がある。そのため母親自らがそれを食べて、危険から身を守る。

でも、人間との暮らしが長い犬には、こういう行為は、現在ではほとんど見られなくなった。特に長い歴史の中で人間に改良された犬種が、杏子のような行動をとることはまずない。

しかし、ぼくたち日本犬は、ほとんど改良されず、野生オオカミの血を濃く引くことから、本能的に杏子のような行動をとることもある。わかってはいても、生徒さんにとってはかなりショッキングな出来事だ。それを実際に見ていた弥玲ちゃんも、かなり落ち込んでいた。

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