つくばエリアの潜在力 TX開業10年ますます快調

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都心と比べれば地価ははるかに安いため、マンションにしても戸建てにしても、同じ予算であれば広々とした住まいを手に入れることができるだろう。そのうえ、勤務先に近い職住近接の環境であれば、通勤ラッシュにもまれるストレスと無縁の生活ができる。

小中一貫にICTで先行
「教育日本一」を目指す

つくばエリアに若い活気がみなぎっているのは、これらの人々に30代から40代の子育て世代が多いこともある。しかも子どもの教育に熱心な親が多いため、小中学生の学力は全国でもトップクラスと言われている。つくば市は「教育日本一の街」を目指し、2012年度から市内の全小中学校において小中一貫教育制度を導入。ICT(情報通信技術)スキルやグローバル人材としての資質を育む目的で「つくばスタイル科」という独自の教科も設けている。いち早く小学校にコンピュータを導入し、日本で初めて全小中学校へ電子黒板を導入したのも、つくば市だった。

(上)全国トップ水準と言われるだけに、小学校からICT教育にも力を入れている(つくば市)
(中)2015年4月に開校した陽光台小学校。木材を多用し、温かみのある風貌だ(つくばみらい市)
(下)イーアスつくばに隣接する公園は広々として子どもがのびのび遊べる空間

TX沿線地域を中心に小中学校の新設も進んでいる。つくば市では2018年度開校予定で研究学園地区とみどりの地区に小中一貫校の新設計画を進めている。同様につくばみらい市も今年度新たに陽光台小学校が開校し、富士見ヶ丘地区にも小学校を新設する計画がある。また、つくば市にあるつくばインターナショナルスクールは、国際的に通用する大学入学資格が与えられる国際バカロレアに認定されており、外国から来る研究者の子どもにも安心の環境が整えられている。

一方、人口急増と並行するように商業施設の充実度も年を追うごとに増すばかりだ。研究学園駅近くには北関東で最大級のショッピングモール「イーアスつくば」があり、そこから北へ行くと会員制大型小売チェーンの「コストコ」もある。

新たな事業展開は、ぜひ茨城・つくばエリアで
茨城県知事
橋本 昌

東京(秋葉原)からつくばまで最速45 分の「つくばエクスプレス(TX)」が開業して10 周年を迎え、「茨城・つくばエリア」のまちづくりは大きく進展しています。

街の評価も「住みよさランキング」では守谷市が10 位、つくば市が16 位にランクインしたほか、「成長力ランキング」においては、つくばみらい市が全国1 位になるなど、若い世代を中心に「住みやすい街」として評価を高めています。

また、わが国最大の科学技術研究拠点である「つくば」では、2016 年5 月のG7 科学技術大臣会合の開催が決定するなど、各方面から大いに注目され、さらなる発展が見込まれる地域です。

当エリアは、常磐道と圏央道の結節点であり、茨城空港や成田空港、さらには茨城港など、日々の生活や産業活動を支える交通ネットワークが充実しているのに加え、都心にも近い場所でありながら、土地価格も安く、ビジネス拠点として大変恵まれた立地環境を有しています。

皆様の新たな事業展開を期待しております。

 

 

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