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「やりたいことがわからない」「自分に自信が持てない」はマイナスじゃない 精神科医が「ごく自然な状態」と語る"根拠"

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物思いにふける人物
「やりたいことがわからない」「自信が持てない」。人生の不安から抜け出すには?(写真:ノンタン/PIXTA)
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仕事に夢中になる、子育てで毎日を彩る。それがやりたいことだという人もいます。そして、そのやりたいことがなかなかできない人もいます。

「やりたいことがない」という状態は、決して悪いものではありません。実はとてもニュートラルな状態です。一時的に目標がなくなり、気持ちが動きにくくなっているだけ。医学的には、このような状態をアパシー(Apathy:無気力状態)と呼びます。燃え尽きのあとや、大きな役割を終えたあとに、誰にでも起こりうる心の反応です。

たとえば、受験を終えた大学生が急に無気力になる「スチューデント・アパシー」が有名です。ほかにも、定年退職後にうつ状態になる人もそうです。これらと、今のあなたはとてもよく似ています。つまり、異常でも後退でもありません。「一区切りついたあと」に起きる、ごく自然な状態なんです。

まずは休んでいい

この時期に、「やりたいことを見つけなきゃ」「早く次を決めなきゃ」と焦る人ほど、かえって何も見えなくなります。燃え尽きているときに無理やり何かを始めても、心は動きません。

だからまずは休んでいい。ぼんやりしていていい。そして少し気持ちが戻ってきた頃に、「これ、ちょっとやってみようかな」と思えるものを、軽い気持ちで試してみればいいんです。うまくいかなければやめればいいですし、楽しくなければ続けなくていい。

人は動いてから意欲が湧く生き物です。小さく試し、合わなければ離れる。それを繰り返すうちに、気づいたら「なんとなく続いているもの」が残ります。それが、今のあなたにとっての「やりたいこと」になっていきます。

私も父が亡くなったあと、アパシーになりました。それからちょっと抜け出した頃、ブログを書いてみたのです。「いかに読者を増やすか」「いかに面白くするか」と考えているうちにどんどん楽しくなりました。そして、それがいずれ出版につながる「Tomy」の始まりだったのです。

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