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「もういい年齢なのに、自分だけ…」と考える人が陥りがちな盲点 精神科医が教える"人生迷子"から抜け出す処方箋

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比較のイメージ
自分の人生を、つい他人と比較して悩んでいませんか?(写真:78create/PIXTA)
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心理学では、選択肢が増えすぎると、決断が難しくなり、満足感が下がることが知られています。これは、日常的にもよく実感できるのではないでしょうか?

たとえば、メニューが多すぎる店に行くと、かえって好きなものがわからなくなる。頼んだあとで「こっちのほうがいいかも」と頼み直したくなる。私もこんなことがよくあります。これは、脳の仕組みとして、とても自然な反応なのです。

では、こんな時代に、どうやって自分軸で選べばいいのでしょうか。

私は、「大きな理由」を探さなくていいと思っています。つまり、ちらっと自分軸で考えてみて「うん、納得はしているな」と思ったら決めていいということです。

実は「自分軸」を考える際に、見落としてはいけないポイントがあるのです。それは「間違っていても良い」ということ。「自分の気持ちをいったん聞いてOKを出す過程」が大切なのであって、正解や不正解の話ではないのです。

自信がなくてもいい。胸を張れなくてもいい。自分軸とは、ブレない強さのことではありません。何度でも考え直して、やり直していい。「今の自分は、これを選ぶ」と確認していく、その作業のことです。軌道修正はいくらでもできますからね。「これでいいのか」は気にしなくていいのです。

まわりと比べてモヤモヤ…

もういい年なのに、まわりに比べて自分は変わっていない気がする。

基本的に、人間の脳は「比較する癖」を持っています。自分の状態を、他人の状態と比較して判断しようとするんです。これを「社会的比較(Social Comparison)」と呼びます。

たとえば、自分と似た属性の他人を引っ張ってきて、そことの差異で自分を推し量ろうとするわけです。そういう意味で、人は1人では「自分が順調かどうか」を判断できない生き物なんですね。

しかし、この戦略は、現代人の「人生の比較」という点では適切に機能しません。なぜなら、どれだけ似たような属性の他人を持ってきても、他人と自分は同じ土俵に立っていないからです。

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