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「もういい年齢なのに、自分だけ…」と考える人が陥りがちな盲点 精神科医が教える"人生迷子"から抜け出す処方箋

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比較のイメージ
自分の人生を、つい他人と比較して悩んでいませんか?(写真:78create/PIXTA)
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一方で、選択をするときにまず他人の顔が頭に浮かぶのが「他人軸」です。

「あの人に嫌われたくないから」「空気が読めないと思われたくないから」「親に恥ずかしいと言われそうだから」

こうした理由で選ぶ行動は、どうしても自分の納得感が後回しになります。これが続くと、「自分は何がしたいのか」「何を選びたいのか」という感覚自体が、だんだんわからなくなっていくことがあります。

そして、他人軸で選んだ結果がうまくいかなかったとき、人はいつまでもクヨクヨしがちです。そのときになって初めて、「本当は、こうしたかった」という気持ちに気づくからです。

他人軸で生きる難しさ

うまくいったとしても、他人軸には別のつらさがあります。他人の顔色を基準に選ぶということは、これからもずっと、他人の反応を気にし続けなければならないということです。

他人はコントロールできません。だから、「大丈夫かな」「これでよかったかな」という不安は、なかなか消えません。その結果、ふとしたときに「私は何がしたかったんだろう」という疑問が浮かび上がってくるのです。

だから私は、100%でなくてもいいから、なるべく自分軸で生きていくことが大切だと考えています。つまり、「自分が納得する答えを選ぶ」ということです。

ただしここで1つ、今の時代ならではの難しさがあります。

仕事も、生き方も、結婚も、子どもを持つかどうかも、昔のように、「この年齢なら、こうするもの」「この道を選ぶのが普通」と、はっきりした正解を押し付けられることは減ってきました。

一見すると、とても自由な時代です。でも実際には、自由になったぶん、すべてを自分で決めなければならなくなったとも言えます。

正解がない。指針もない。誰も「これでいい」と言ってくれない。そんな状況で「自分が納得できる選択をしなさい」と言われても、それが簡単でないのは当然です。選択肢が多いほど、人は「もっと良い答えがあるんじゃないか」と考え始めます。選んだあとも、選ばなかった可能性が気になって、心が休まりません。

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