窪田:SNSなどで他の家庭の情報が目に入り、どうしても焦ってしまう親御さんには、どのようなアドバイスをされますか?
西村:SNSの情報は、あくまで「その家庭の成功例」であって、自分の子どもに当てはまるとは限りません。
窪田:子どもは一人ひとり違いますからね。
西村:「隣の子がやっているから」ではなく、「うちの子には今、何が必要か」を見極める「親の軸」を持つことが重要です。そのためには、子どもの日々の小さな変化をよく観察すること。そして、親自身がリラックスして子育てを楽しむ余裕を持つことです。
窪田:親がピリピリしていると、それは必ず子どもに伝染しますよね。
西村:そうなんです。親の状態が、子どもの状態に直結します。
窪田:デジタルとの付き合い方も同じですね。SNSやショート動画に親自身が依存していないか、振り返ってみることも大切です。親がスマホばかり見ているのに、子どもに「勉強しなさい」と言っても説得力がありません。
西村:本当にその通りですね(笑)。
窪田:家庭内で「食事中はスマホを見ない」「寝る1時間前はデジタル機器を触らない」といったルールを家族全員で共有し、実践することが、結果的に子どもの集中力や視力を守ることにもつながります。
子どもたちの未来に向けて
西村:45年間、多くの子どもたちを見てきて確信しているのは、「どの子にも必ず伸びるタイミングがある」ということです。
窪田:それは力強い言葉ですね。
西村:親が焦って無理に引っ張り上げるのではなく、その子が自ら歩き出すタイミングを信じて待ってあげてください。受験はゴールではなく、人生の通過点に過ぎません。受験を通じて、自分で考え、困難を乗り越える力を身につけること。それが、子どもたちにとって一生の財産になります。
窪田:今日は西村先生から、教育の現場における非常に貴重なお話を伺うことができました。医学と教育、アプローチは違っても、「子どもの健やかな成長を願う」という根底の思いは同じだと強く感じました。西村先生のような、子ども一人ひとりに寄り添い、その子の可能性を信じて引き出してくれる指導者が増えることを願っています。本日は本当にありがとうございました。
西村:こちらこそ、医学的な裏付けのあるお話を伺えて、私自身の指導にも大きなヒントをいただきました。ありがとうございました。



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