「遊べるキャンバス」として開放された、新しい1階
今回のリノベーションのコンセプトを、河野さんはひと言でこう表現した。「キャンバスのような、遊べる家」。
「湊さん夫妻はこの家で季節のイベントを楽しんだり、自分たちの制作したものを飾ったり、来るたびに様子が変わっているくらい楽しんでいたんです。そういう暮らし方を知っていたので、よりたくさん遊べる家になるように心がけました」
1階は千客万来の湊家らしく、玄関を開けたときにぱっとLDKスペースが広がるように、不要な壁を取り払い、ひとつながりの大きなフロアへと刷新した。閉鎖的だったキッチンは、お料理好きのセイヤさんがますます楽しめるように、来客と向き合えるアイランドカウンターを造作。カウンターの幕板は、あえてまっさらな状態で引き渡されたが、今ではカラフルなペイントが施されている。
色のベースになったのは、ダイニングの天井を抜いたときに現れた、鉄骨の梁(はり)。現れた辛子色のペイントに「めっちゃいいじゃない」という声が上がり、それがテーマカラーとなった。外壁の黄色いアクセントや、黄色いキッチンはその流れで決めたものだ。
玄関まわりの収納は、元々あった造作家具を流用してリメイク。DIYと工夫を重ねて予算およそ1000万円に収め、この家だけにある色と記憶を丁寧に受け継いだ。
