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「駐車場で月800万」「オフィスは満室」…電気屋が"廃墟百貨店"を復活へ導いた「稼がない」カラクリの全貌

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週末のイベント風景
多くの人でにぎわう週末のイベント風景(写真:筆者撮影)
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実際、iti SETOUCHIは全国から年間130件もの視察を受け入れている。行政や議員団、まちづくりに取り組む民間事業者などの公式視察が30件、非公式の視察が100件ほどだという。谷口さんたちスタッフは「自分たちの経験を伝えることが、自分たちの役割」と、にこやかに視察に対応している。

「消費者よりプレイヤーのほうが絶対おもしろい」

島田宗輔さん(写真:筆者撮影)

「iti SETOUCHIは『屋根のある公園』のコンセプトでスタートしましたが、今やっているのは『みんなとつくる、仲間をつくる』こと。これって、公民館と同じだと感じました。普通の公民館に若い人は少ないかもしれないけれど、ここにはいろいろな年代の人が集まって、いろいろなことをやっている。だって、消費者でいるよりもプレイヤーになったほうが絶対におもしろいんですから。だから今は『みんなでつくるクリエイティブ公民館』と呼んでいるんです」(島田さん)

福山電業のコミュニケーションネームは「tovio(トビオ)」という。鉄腕アトムの最初の名前「飛雄」にちなみ、「技術で世の中を幸せにしたい」とつけられたものだ。その会社が福山のまちを大きく変えている。

iti SETOUCHI内のコワーキングスペースの名前も「tovio」という(写真:筆者撮影)

iti SETOUCHIの運営は、福山電業にとっても想定通りの効果を生んだ。本業の電気工事の受注は増え、学生の認知度が向上して採用面でもプラスになっている。年間1000万円の“広告費としての赤字”は、十分に元を取れるものだった。

「福山はだいぶ変化してきました。でも、まだまだこれからです。ここに来ればワクワクする、ここに来ればおもしろい人に出会える、そういう場所にしていきたいですね」(島田さん)

3度沈んだ百貨店を蘇らせた電気屋の挑戦は続いていく。島田さんの目には、10年先の福山が映っている。

《合わせて読む》→→前編:3度沈んだ「廃墟百貨店」を蘇らせたのは「電気屋」だった…広島・福山そごう跡地、30年目の逆転劇

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