美咲ちゃんは事件に巻き込まれた可能性があると信じ、生存を願い続けてきた。「犯人がいるなら身代金を要求してほしい」と思ったことも一度や二度ではない。
数年後、遺骨が見つかった。訃報の後は、「子どもが戻ってきてよかったね」「ご冥福を祈ります」という言葉さえ受け入れられず、SNSを見ることができなかった。
一方で、行方不明者の家族が顔出しでメディアに出ることは「勧められない」とも語る。実際、表に出たことで受けた中傷は少なくなかった。長い間、ニュースやSNSを見ることすらできない状態が続いた。
長女には、大切な家族の行方不明という出来事にとらわれずに生きてほしいと考えている。
とも子さんが個人で表に出続けるのは、今でも情報が欲しいからだ。
京都の事件、そして「素人探偵」へ
京都府南丹市で起きた小学生行方不明事件では、養父が死体遺棄の疑いで逮捕され、その後は殺人と死体遺棄の罪で起訴された。
とも子さんも関心を寄せていたが、報道が過熱した時期はテレビを見ないようにしていたという。
「テレビは見たくない情報やコメンテーターの憶測が入ってくるので、ネット記事から情報を得ていました」
SNSやYouTubeにあふれる「素人探偵」の見解も、意識的に見ないようにした。

