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ライフ #都市の下剋上

「陸の孤島」「娯楽がなさすぎて心を病む」と言われていたが…人口が水戸市を超えて1位に「茨城県つくば市」急成長の背景

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つくば駅前
かつて「陸の孤島」と呼ばれたつくばは、どのようにして急成長したのか(写真:筆者撮影)
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さらに、つくば駅前には西武百貨店筑波店や商業施設「クレオ」が開業した。研究施設中心だった街に、日常的な買い物機能が整い始めたのである。

それまで研究者や住民は、買い物や娯楽のために土浦へ向かうか、長時間かけて東京へ出る必要があった。しかし、つくばの内部に商業機能が整備され、高速道路で東京とも直結すると、その前提は変わり始める。

つくばエクスプレス開通が決定打に

さらに2005年には、つくばエクスプレスが開通。つくば~秋葉原間は最速45分となり、東京の通勤圏にも組み込まれた。

一方、土浦は科学万博を契機に、駅前へ人を呼び込む再開発を進めていた。しかし、つくばは結局、土浦を経由することはなくなった。

商業施設「トナリエ・クレオ」。駅前商業の賑わいを担っている(写真:筆者撮影)

つくばが自己完結型の都市として成長するにつれ、土浦が担っていた役割は徐々に失われていく。

その変化は、地価に表れている。大和総研の鈴木文彦氏によれば、05年、土浦税務署管内の最高路線価が、土浦市からつくば市へ移った。つくばエクスプレスが開通した年である。さらに15年には、つくば市の最高路線価が県都・水戸市をも上回り、県内最高となった(『ファイナンス』2022年)。小林秀樹氏はこれを「茨城県南地域におけるつくば市の一人勝ち」と表現する。

研究機関、住宅、商業施設を街の内部に整備した結果、かつて土浦駅前に集まっていた人の流れが、つくば市内や郊外型ショッピングセンターへ分散していった。

ただし、これは「つくばが土浦から客を奪った」という単純な競争の話ではない。つくばは、土浦の商圏を取り込むことを目的に発展したわけではないからだ。

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