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「男子ゴルフは宝の山!」——ポテンシャルを活かせていなかった男子ツアー、投資ファンド主導で株式会社化へ

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石川遼選手
男子ツアーの将来に危機感を示したという石川遼選手。J-Tour構想の背景には選手側の声も(写真:スポーツ報知/アフロ)
  • 赤坂 厚 スポーツライター
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成長を続ける女子ツアーと比較して人気面、収益面で伸び悩む男子ツアーが、経営のプロには改善できる魅力的な投資先と判断された形だ。

ゴルフ界にとっては衝撃的ともいえる「ツアーの株式会社化」だったが、改めて津坂社長に、男子ツアーへの巨額投資への経緯や現況、展望について聞いた。

J-Tourのロゴのバッジを胸にする津坂社長(写真:筆者撮影)

津坂社長に聞く

——そもそもJGTOとはどういう形で関わることになりましたか?

津坂社長 日本のトップ選手20人ほどを招待して行われる「ニュージーランドオープン」に、日本のビジネスパーソンと一緒に参加してきました。ゴルフをビジネスにつなげる場として、これまで10回ほど足を運んでいます。

そこでいろいろな選手との関わりができました。周りから(日本の男子ゴルフの)勢いが落ちているという声が聞こえてきて、選手たちも「その通りなんです」と話していました。

去年プロアマでご一緒した石川遼選手から「いまこのタイミングで何らかの改革がないと、ゴルフビジネスとして我々の将来はどうなるでしょうか」と危機感のある話をされたのが特に印象に残りました。

何かお役に立てないか、と考えていたところ、JGTOの諸星裕会長、倉本昌弘副会長とつながりができました。聞くと、男子ツアーの課題は競技の魅力の低下ではなく、ビジネスとしての能力を発揮できなかったことにあり、何らかの変革を起こせば商業的な能力を発揮できるのではないかと。

投資家として調べたら、莫大な経済規模のスポーツですが、不思議な理由でビジネスとしてしっかり価値ができていない。そこで価値をどうやって生み出していくか精査を始めました。米国PGAツアーの成功例やNBA、NFL、日本の成功例としてJリーグやBリーグ、NPBなどを研究し、これはいけるなと。

JGTOの方々はスポンサーの大企業から「ここで変わらないとだめだ」とか「このままでは続けられない」と言われていたそうなので、我々から明確な構造改革の計画をお話ししました。競技団体、選手側、スポンサー側の危機感と変革機運が一致した形です。

——投資の対象としての男子ツアーの魅力はどこにあると考えていますか?

津坂社長 長年積み上げられたブランド、歴史、厚い選手層、ファン基盤、スポンサー基盤がある一方で、放映・配信権の整理やスポンサー営業、デジタル戦略、ファンデータの活用などは、まだ十分に統合・最適化されていません。

つまり「競技価値」と「商業価値」の間にギャップがあり、その余地に非常に大きな可能性を感じています。

また、ゴルフは旅行、車、金融、時計、アパレル、不動産、富裕層マーケティングなどとの親和性が高く、横展開可能なビジネス領域が非常に広いと思います。

——仕組みを変えれば価値を生み出せるということですが、JGTOのやっていることで悪かったことはどこでしょう?

津坂社長 「悪かった」というよりは「やっていなかった」のです。コンテンツ価値の一元管理、デジタル戦略、ファンマーケティング、データ活用、スポンサー価値の可視化といった領域についてです。

これまでは「大会単位」「放送単位」「スポンサー単位」で運営される部分が多く、ツアー全体としてブランド価値やファン価値を最大化することが難しい構造でした。

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