6月病を理解できない上司、3つ目の特徴は、「それは気の持ちようだ」「梅雨時はしょうがない。気合いで乗り切ろう」と、精神論で片付けることだ。
しかし、6月前後の心身の不調は、個人の意志ではどうにもならないことも多い。梅雨の気圧変動は自律神経に影響を与える。祝日のない時期の連続稼働は、思った以上に疲労を蓄積させる。新年度の緊張が緩んだタイミングに、複数のストレスが同時に押し寄せるのが6月なのだ。
6月は「適応プロセスの正念場」である
適応障害の観点からも、精神論での対応には限界がある。「頑張れ」と言うだけではストレス要因は消えない。「こんなことも乗り越えられないのか」と責めることは、さらなるストレスを上乗せするだけだ。
上司に求められているのは精神論や根性論ではない。観察力と行動力である。
(2)定期的に対話の機会を作る
(3)有給休暇の取得を積極的に促す
マイナビの調査でも、「6月病」経験者が実際にとった行動として「生活リズムや体調管理を意識するようになった(27.7%)」「意識的に休みを取るようにした(有給休暇の取得など)(23.9%)」が上位に挙がっている。
祝日がない6月だからこそ、意識的に有給休暇を活用したい。上司から声をかけ、休みをとって心身のリフレッシュを促すことが大事だ。
6月に部下の調子が悪くなるのは、新しい環境に適応しようとするプロセスの中で、心身が一時的な”揺り戻し”を起こしているだけ。上司はそう捉えるべきだろう。
「5月病ならともかく、6月病なんて、聞いたことがない」
「なんでもかんでも病名をつければいいってもんじゃない」
このように一蹴するのは、問題だ。6月病を患っている部下本人のみならず、周囲への悪影響もある。
「時代が変わっているのに、上司が適応しようとしていない」
「上司として、本当に適性があるのか?」
このように疑われかねない。
「6月病」に限らない。「なぜ調子が悪いのか」と、まず部下を理解しようとする姿勢が必要だ。その姿勢があるかどうかで、チームの夏以降のパフォーマンスが大きく左右されるだろう。
