英語に限らず、すべての科目でこのような難しさが潜んでいます。科目数の多さ、記述量の膨大さ、時間との戦い──ペーパーテストとしての完成度・難易度で言えば、東大入試は「世界最高峰」と言って差し支えないでしょう。
では、ハーバードの入試はどうなっているのか
一方で、ハーバード大学の入試はまったく異なるシステムをとっています。
ハーバードへの出願に必要なのは、おおまかに言って次のようなものです。
SAT/ACT(共通テストのような標準テスト)のスコア
エッセイ(小論文)
推薦状
課外活動の実績
そして、面接
つまり、ペーパーテスト一発勝負ではなく、「その人がどんな人間なのか」をあらゆる角度から見ようとする仕組みになっているわけです。
特に注目したいのが、面接です。ハーバードの面接では、過去にこんな質問がなされたことがあると言われています。
「もしあなたが世界の何かを変えるとしたら、何を変えたいですか?」
「これまで学んできたことの中で、あなたにとって一番プラスになったものは何ですか?」
「あなたが10年後、社会にどんな影響を与えていたいですか?」
……いかがでしょう。これ、ペーパーテストで満点をとってきた優等生が、すらすら答えられる質問だと思いますか?
おそらく、難しいと思います。なぜなら、こうした問いには「正解」がないからです。求められているのは知識ではなく、自分自身の言葉で、自分の価値観や哲学を語れるかということ。日々、自分の人生や社会について考え続けてきた人間でなければ、その場で取り繕って答えられるものではないのです。
ちなみにこれらの試験は、日本の大学の面接のように応接室で行われるのではなく、カフェテリアで他の人もいる中で普通に行われるそうです。コーヒーを飲みながら、日常会話のように、聞かれる。日本の感覚とは全然違いますね。
