さらに、滅多に注目されないもう一つの側面がある。
強制的な出国の可能性が浮上した際、「長期在留者は単に母国へ帰ればいい」と簡単に片付けられることがある。だが多くの人にとって、それは現実的な選択肢ではない。
25歳で生まれ故郷を離れ、日本で20年、25年と暮らしてきた人は、他の場所に生活の基盤を残してはいない。彼らのキャリアも、人間関係も、すべてここ(日本)にある。子供たちは親の母国語を話せないかもしれない。彼らが去った後の母国は大きく変わり、彼ら自身もまた異なる道のりを歩んできた。
彼らにとっての帰国は「帰郷」ではない。かつての日本と同じくらい見知らぬ場所で、ゼロから人生をやり直すことを意味する。多くの長期在留者にとって、日本は「第二の故郷」などではない。ただの「我が家」なのだ。「出国すれば済む」という安易な発想は、彼らが何十年もかけてこの地に築いてきた人生への想像力を著しく欠いている。
明日は我が身という「眠れぬ夜」
これは私自身の当事者としての言葉でもある。私は日本にマイホームを持ち、税金を払い、長年ここで生活を築いてきた。それでも私は、いまだ永住権を持っていない。
パスポートの上ではアメリカ人かもしれないが、アメリカはもはや私の家ではない。日本こそが私の我が家なのだ……少なくとも、次の法改正があるまでは。その先はどうなるかわからない。その不安から、私は何度も眠れぬ夜を過ごしてきた。
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【他国と比較した問題点】
