別の視点では、在りし日のイギリスのテレビ番組『サンダーバード』に登場したロールス・ロイスの前輪4輪の6輪車モデルカーを、後にロールス・ロイスが実車を使ったコンセプトモデルを作成したこともある。
こうしたさまざまな事例があるものの、大手メーカーによって大量生産が行われた6輪車はない。G63 AMG 6×6は世界限定100台(日本国内5台)という特殊なクルマだ。
専用サイズのタイヤを量産する必要があるなど、コストが上がることも量産の壁であるが、それ以上に販売戦略で「6輪車の商品価値」が問われてきたのだと思う。
ジャパンモビリティショー2025で登場したLSコンセプトについても、トヨタとレクサスの企画に対する熱い思いがあるにせよ、筆者を含めてあくまでもデザインスタディに過ぎないという見方をした人が多かった。
ところが、今回見た実車は、単なるハリボテではなく実走可能なテストカーだった。
量産への明言は避けるが
あえて、整備用リフトでリフトアップし、車両の下部が見えるように置かれていたが、モーター・インバーター・ギアシステムなどを組み込んだe-アクスルが、後輪の前後2車輪軸それぞれに配置されており、さらにリアステアの機能のような装備も確認できた。
ベースとなった車両はレクサスなので「LM」、あるいはミニバン形状から「アルファード/ヴェルファイア」かもしれない。
レクサス関係者は「どうなるのか、まずは実際に作ってみようということで……」と話すにとどめ、量産に向けた今後の工程については触れなかった。それでも「6輪車LSの量産はあり得る」と筆者は見る。
理由は、TTC-Sが他の日系自動車メーカーとは段違いのアジャイル開発の場であるからだ。
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【モータースポーツ並の回はスピ―ドを実現】
