韓国サムスン電子と同社最大の労働組合の交渉が決裂した。労組側は地元メディアに対し、ストライキを予定通り実施すると発表しており、世界最大級の半導体メモリーメーカー、サムスンの操業に支障が生じる可能性が高まっている。
聯合ニュースによると、断続的に続けられてきた数日間の協議では進展が得られず、労組は21日のスト入りに向けた構えを維持している。サムスンは生産遅延に加え、次世代半導体の開発加速にも影響が出る可能性に直面している。
交渉決裂は世界のテクノロジー供給網全体にリスクを及ぼしかねない。サムスンは、データセンター向けサーバーからスマートフォン、電気自動車(EV)まで幅広い製品に使われる半導体の世界的サプライヤーだからだ。サムスンやSKハイニックスがグローバルな人工知能(AI)インフラブームから得ている利益について、労働者側がより大きな配分を求めており、今回の労使対立は、韓国国内の緊張の高まりを浮き彫りにしている。
労組は、既存のボーナス上限撤廃や、営業利益の15%を従業員ボーナスに配分すること、その条件の雇用契約への明記を求めている。SKハイニックスが昨年、年間営業利益の10%を業績連動型ボーナス原資に充てることで合意した点を引き合いに出している。
一方、経営側は、営業利益の10%をボーナスに充てる案に加え、業界水準を上回る一時金支給を提案していた。労組の要求は長期的に維持するのが難しいと幹部らは主張している。
著者:Yoolim Lee
