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16歳少年が20カ所刺す凄惨、「栃木強盗殺人」が映す現代の犯罪像…闇バイトで進む「犯罪者の素人化」

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栃木強盗殺人事件の指示役として逮捕された竹前海斗容疑者
栃木強盗殺人事件の指示役として逮捕された竹前海斗容疑者(写真:時事)
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現在は「犯罪者の素人化」が進んでいると考えています。古典的な犯罪者は、少年時代から少しずつ軽微な非行を重ね、徐々に大きな犯罪を起こすようになります。これを心理学では「モラル・スリップ」と呼んでいます。

しかし、最近の犯罪を見ると、ある日突然重大な結果を引き起こす犯罪に手を染める者が多く見られます。

この背景には、「トクリュウ」による「闇バイト」が大きく影を落としています。犯罪素人が、気軽に「闇バイト」に応募する。危なそうな話であれば引き返せばいいだけ、抜ければいいだけというような気軽さで、簡単に応募してしまいます。

個人情報や「抜けたら殺す」という脅し文句でからめとる

応募した本人的には「悪事に加担するとは聞いていない」、ましてや「犯罪を行うとは聞いてない」として、自分の行動を正当化・合理化します。

しかし「短時間で10万円の報酬」などといううまい話があるはずがありません。うすうすはこのバイトが犯罪であることを知っています。

一方、指示役は、応募してきた者をあっという間にからめとり、逃げ出すことができないようにします。主には個人情報を接触のごく初期に聞き出して、裏切ることができないようにしてしまいます。抜けたら殺すというような脅し文句も使われます。

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【「闇バイト」に応募する者の特徴とは?】

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