そして山下自身も、この作品を通して思わされたことがある。
「僕自身も、『もっと正直でいたいな』と思わされました」
シリーズを通して、山下自身が得たものもある。
「大きかったのは、“人の心に寄り添うことの大切さ”かもしれません。地域の人と人とのつながりだったり、誰かが抱えている思いに耳を傾けることだったり。この作品はエンターテインメントでありながら、最後はちゃんと“想い”や“気持ち”にフォーカスしている。その姿勢がすごく印象に残っています」
反響も、日常の中で届くようになった。
「『正直不動産、面白いね』って、サウナでおじさんに声をかけられるようになったことですかね(笑)。一言でもそうやって言っていただけると、この作品がちゃんと届いているんだなと実感できます」
“嘘がない”こと。
自分にも、人にも、正直であること。
そのまっすぐさは、山下自身の今の生き方と、永瀬財地という役を静かにつないでいる。
海外の現場で得た知見
海外の現場で見た景色は、山下の中に静かに残っている。
前回の取材は、フランスでの撮影中だった。異国の現場に単身で身を置いた経験は、日本に戻った今、どんな感覚として残っているのだろうか。
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【根っこの部分は同じ】
