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「私が死んだら娘はどうなるのか」重度障害児の親が抱える不安を「補助金ゼロ」の"家"が解消する理由

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熊谷勇太さん
IDEALの部屋のうち、ロフトがある一室(写真:筆者撮影)
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熊谷さんはフリーランスの介護士時代、利用者に必要なケアをすべて時間とともにメモして区に提出し、重度訪問介護を24時間認めてもらった経験があった。

そこで、IDEALの入居者のうち長時間のケアが必要だと感じた人について、まずは会社の持ち出しでヘルパーを24時間つけ、介助行為をすべて書き出し、役所に提出した。これにより、徐々に重度訪問介護の認定時間が増え、今では必要とする人に必要な時間分だけ認められている。

前述のケンジさんも、重度訪問介護に頼って暮らす一人だ。10名を超えるヘルパーがシフトを組んで常に付き添い、夜間もケンジさんのベッドの横に布団を敷いて24時間体制のケアをしている。

なぜ「福祉施設」ではなく「株式会社」か

IDEALの特徴は、株式会社として利益を出し、持続可能な経営をおこなっているという点にある。障害児の親が自宅を改造するケースもあるが、親がいなくなれば継続は難しい。

売上や人件費を計算し、誰がやっても回るモデルをつくろう――そう考えて生まれたのがIDEALだ。

地域へのスタンスも、福祉施設とは印象が異なる。

「建物がしっかりしてるから、地域の防災の拠点にも使ってもらえるんです。24時間体制で介護士がいて、看護師も出入りしているので、近隣には、『有事の際はどんなことでも相談してくださいね』って伝えています」

入浴スペースには、ケアがしやすいようにそのままスライドできる浴槽を含め、3つの浴槽の他、天井走行リフトも設置している(写真:筆者撮影)

世田谷区への説明も丁寧におこなってきた。施設ではないものの、区民として、どんな人が住んでいるかをきちんと理解してもらうことが大切だと考えたからだ。

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【なぜ本人の障害年金と各種給付金だけで一生涯暮らせるのか?】

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