車内は座席の表地が布製からビニールレザー製となるなど手が加えられているものの、座席自体はボックスシートのまま。日本にいると錯覚しそうである。
タイ国鉄はこのキハ40系を、バンコク市内のドンムアン駅と観光地でもあるアユタヤ駅を結ぶ新設のコミューター列車に、26年4月から投入した。
平日に1日3往復というダイヤで、乗車するのに予約は不要。両駅間の所要時間は1時間弱で、全区間を乗り通しても片道50バーツ(約250円)とお手頃だ。異国で活躍する元JR車両を気軽に楽しめるとあって、日本とタイの鉄道ファン双方から注目されている。
まだ手つかずの車両もある
ところで、24年にタイへ渡ったキハ40系は合計20両であり、うち6両がこのコミューター列車用として整備された。工事を手掛けるマッカサン車両工場では、残る14両のうち数両で整備が進められていたほか、まだ手つかずのまま留置中の車両もいた。
かつて北海道で急行「はまなす」に使われ、タイで観光列車「ROYAL BLOSSOM」へと改造された14系客車のように、一部が観光列車化されるという噂も聞く。数年後、彼らがどんな姿となって活躍しているのか、今から楽しみだ。
