2026年2月、筆者はラオスの首都、ヴィエンチャン近郊にあるタナレーン駅を訪れた。
同駅は09年にタイとラオスを結ぶ国際鉄道が開業したのに伴い、ラオス側の拠点として開設されたものの、同鉄道が市内中心部により近いカムサワート駅まで24年に延伸された際、旅客営業を廃止。現在もホームは残っており、また信号の関係で全ての列車が停車するものの、乗客が乗り降りすることはできない。
一方、同駅からは近くにあるドライポートへの貨物線も延びている。ドライポートとは「陸上港」とも訳され、貨物輸送コンテナの通関手続きを行ったり、積み替えを行ったりする場所だ。
ラオス仕様となった「DD51」
タナレーンのドライポートには道路とタイからの鉄道路線に加え、中国とラオスを結ぶ高速鉄道の線路も引き込まれているが、タイ―ラオス国際鉄道と中国―ラオス高速鉄道は線路幅が異なるため、ここで積み替える必要がある。
駅舎を通ってホームに出ると、目の前に2両のディーゼル機関車がいた。1両は中国製、そしてもう1両は日本から海を渡ってやってきた、元JR北海道の「DD51形」だ。
カラーリングは“ラオス仕様”となり、ナンバープレートや製造会社を表す銘板も外されているものの、この独特の凸型車体を見間違えるはずがない。
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【元ブルートレインの客車も活躍】
