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フランス・イギリス・ドイツのトップがそろって支持失速 国内混乱と反EU勢力台頭で進む欧州政治の求心力崩壊

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5月13日、議会開会式に出席するためダウニング街10番地を出るスターマー首相(左)(写真:2026 Bloomberg Finance LP)
  • 安部 雅延 国際ジャーナリスト(フランス在住)
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5月12日、ロンドン中心部のホワイトホールで労働党の次期党首候補に関する賭博会社のオッズが掲示された。

2017年からグレーター・マンチェスター市長を務めるアンディ・バーナム氏、24年から保健・社会福祉相のウェスリー・ポール・ストリーティング氏、同じ24年から副首相のアンジェラ・レイナー氏の名前が並んでいる。

労働党幹部は危機打開に動いているが、国王側はスターマー氏の側近に対し、労働党党首選においてチャールズ国王が政治的に利用されているという印象を与えないように念を押したという。

国王への侮辱という指摘も

国政には権限のないチャールズ国王だが、移民取り締まり強化や医療制度改革、デジタルID、EUとの連携強化、エネルギーインフラ整備など、35以上の法案を演説で発表する予定だ。ただ、一連の政策は首相が交代してしまえば、白紙に戻される可能性もある。国王への侮辱という懸念も湧いている。一方で、辞任を求めた90人の議員の意向は何も影響を与えないとも言えない。

アメリカの政治専門ニュースサイト『ポリティコ』欧州版は、スターマー氏の辞任を求めた90人以上の国会議員は、「イギリス国民は政府が国をよりよく変えるための仕事に取り組むことを期待していたが、労働党の党員たちの間では、スターマー氏にはそれは不可能だという考えが強まっている」と指摘した。

同サイトでは、24年に選出されたある国会議員が「問題は、たとえ彼が何とか持ちこたえたとしても、われわれはもうおしまいだということだ。スターマー氏は基本的に、党内の90人以上が彼の仕事ぶりをひどいと思っていることを知っている」と冷淡に答えている。

一方の保守党の党則では、議員が党首に対する不信任決議案を提出できるのに対し、労働党では党首選を開始するには81人の議員が1人の挑戦者の下に結集する必要がある。

つまり、現状ではスターマー氏が静かに辞任することを拒否し、内閣も彼を解任することを拒否したことで、多くの国会議員は留任させざるをえないという単純な結論に達している。

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【ドイツ・メルツ政権の苦境】

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