寮の活用もそうだが、遠征費など部活にかかる費用をいかに安くするかも顧問や部長の「手腕」になっている。生徒の負担を軽くするために、教員や職員がハンドルを握る、時には保護者の助けを借りる。宿泊はできるだけ避ける。予算オーバーしそうになると、ガソリン代や食費、高速代などを「自腹を切って」負担する教員もいるという。
端的に言えば、土曜・日曜には、遠征して練習試合に臨む高校生を乗せたマイクロバスが日本全国を駆け巡っているわけだ。
なぜ部活で休日まで埋め尽くされるのか
筆者がどうしても不思議でならないのは、野球やサッカーなど、将来、人気プロスポーツに進む道が開けている競技はともかく、どんなに頑張っても「部活」の域を大きく出にくいスポーツ、さらには吹奏楽や演劇、ダンスなどの部活でも「盆と正月、中間・期末テストの時期以外は、すべて部活」のような入れ込み方をしている学校がたくさんあることだ。
確かに、生徒にとっても大学への「スポーツ推薦」の道が開けるし「3年間頑張った」ことは将来へ向けて自信になるだろう。自己肯定感を高めることにもつながるだろう。
また、いろいろな競技や吹奏楽などの部活が「全国大会」に出場することは、学校にとって大きな宣伝になる。私学だけでなく公立校でも学校の正面に「〇〇選手、インターハイ出場決定」などと大書された垂れ幕や横断幕をよく見かける。部活で優秀な選手が出ることは、学校にとって大きな名誉ではあるし、イメージアップにもつながる。しかし、高校の部活でなぜ休日もないぐらい活動する必要があるのか。
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【部活至上主義が抱える問題】
