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新婚旅行の聖地→バブル遺産となっているが…《廃墟ホテル群》が眠る岬に広がる「野生馬の王国」

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550ヘクタールの岬には廃墟ホテル群が佇み、野生馬が自由に歩き回っている(写真:筆者撮影)
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その後、別のハーレムに加入。まだ2歳で幼かったため、ボス馬に追い出されずそのまま加われたそうだ。親が頼りな子馬が、親についていくことなく別のハーレムに合流。かなりユニークな動きに感じる。

ハーレムに加入した馬(左)。現在4歳のオスだ。そろそろ独立する頃だろう(写真:筆者撮影)

「御崎馬の生態を初めに学びますが、実際には馬の様子を見てるとイレギュラーなことがたまにあります。人間と同じで性格や行動は本当に個性豊かで、そういうことを知るのは楽しいですよ」(黒木さん)

野生で生きるための環境を整備

御崎馬は「野生馬」と呼ばれているが、完全に人の手を離れた野生にいるわけではない。

餌を与えるなどの飼育はされていないが「野生で生きるための環境を整えている」という考えで人の手が入っている。

野焼きでダニを駆除したり、馬が食べない草は除去してはびこらないようにしたり、水飲み場の清掃をしたり、環境を整備して守っていくための取り組みを行っている。

岬を回って馬を見守る監視員のバイク。巡回の際は道路に落ちた糞をスコップで脇へ移動させている(写真:筆者撮影)

御崎馬は過去に国策として洋種馬との雑種のオスを1年だけ入れたことがあるため、その影響が出た馬が誕生することもある。御崎馬本来の特徴を守るために、洋種馬の特徴が出たオス馬は去勢をしている。ハーレムを形成したら、その特徴が大きく広がる恐れがあるためだ。メスの場合はそのまま経過観察されるそう。

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【5月中旬~下旬は子馬がたくさん】

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