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新婚旅行の聖地→バブル遺産となっているが…《廃墟ホテル群》が眠る岬に広がる「野生馬の王国」

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550ヘクタールの岬には廃墟ホテル群が佇み、野生馬が自由に歩き回っている(写真:筆者撮影)
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なお、都井岬の至る所に馬の糞が落ちている。草食であるため糞の匂いはそんなになく、乾燥して分解され、再び土に還り、植物の栄養となる。循環のサイクルができている。

乾燥した糞(写真:筆者撮影)

実はかなり多様!?「ハーレム」の実態

1頭のオスと数頭のメス、その子馬たちで形成される「ハーレム」が、群れの基本だ。

子馬はその中で育ち、3歳くらいで独立する。若いオス同士で小さな群れを形成して、ケンカの練習をしたりして過ごし、6歳くらいになるとメスを探して自分のハーレムを形成する。

運よく単体のメスに出会えることもあるが、多くのメスは他のオスが率いるハーレムにいる。そこでオス馬は、ハーレムを率いるボス馬に戦いを挑み、勝てばそこのメスを自分の群れへ加えられる。

草を求めて急斜面を移動する(写真:筆者撮影)

だから、ハーレムを獲得・維持するには強さが必要だ。だが強さだけでもないようである。

「いい草場をメスに譲ったりと、優しさも必要かもしれません。元々仲良しでもないメスたちをまとめなくてはいけないですから」(黒木さん)

また、ハーレムの実態はかなり多様だ。

こんな例がある。ハーレムに母馬と一緒にいる5歳のオス馬が、そのハーレム内の別の母馬と交尾していた例が観察されたという。通常であれば5歳にもなっていればハーレムからは独立しているはずだ。交尾可能な年齢のオスが2頭いるハーレムは珍しい。

「その交尾をしていた馬はハーレムのボスの実子ではないようなんです(そのボス以前にハーレムを率いていたオス馬の子ども)。ボスの子どもであれば自立を促されますが、自分の子どもではないからそのままにしていたのかも……と推測する専門家もいます。一概には言えませんが」

交尾の様子(画像:一般社団法人 串間市観光物産協会インスタグラム@toimisaki_funclub より)
そのオス馬は今年6歳だ。なお、取材日翌日5月6日にはボス馬に追いかけ回され、6歳にしてとうとう群れを追い出されていたらしい(写真:筆者撮影)

また、こんな例もある。

都井岬は扇山と小松ヶ丘という2つの芝山がある。扇山エリアによくいる群れがある日、小松ヶ丘にもやってきた。父馬と母馬はその後扇山に帰ったが、当時2歳のオスの子馬はそこが気に入ったのか小松ヶ丘にいたまま帰らなかったそうだ。

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【野生で生きるための環境が整えられている】

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