岬の隔絶された環境でほぼ自然のまま繁殖を続けたことで、日本在来馬としての特徴が保たれた。1953年に国の天然記念物に指定されたことで、全国的もその名が知られるように。
2大ホテルが「オール新婚さん」で満員に!
1960年代~1970年代にかけて宮崎は「新婚旅行ブーム」で沸いていた。
1960年に皇太子夫妻(現在の上皇夫婦)が新婚旅行で宮崎を訪れたことで「憧れの南国リゾート」として注目されたことも大きい。当時はまだ海外旅行が一般的ではなく、さらに沖縄がアメリカ領土だった時代だ。青い空と海、ヤシの木の南国ムードが特別に感じられたのだろう。日南海岸を中心に、多くの観光客を引きつけた。
その流れの中で、都井岬にも多くの観光客が訪れた。最大のピークである1974(昭和49)年には67万8437人が訪れている。観光客を受け入れるために、岬には10数件の宿ができた。
宮崎日日新聞では、1972年4月18日は都井岬観光ホテル(当時和室41室)と都井岬グランドホテル(当時34室)が「オール新婚さん」で埋まったことが報じられている。大安吉日の後であり、東京や大阪で結婚式を挙げたカップルがそのままハネムーンに来た流れだったそうだ。岬中が新婚さんであふれかえった。
「若者の結婚離れ」といわれる現代、さらに「行くか行かないか」も含めて新婚旅行の在り方も多様になった今から見ると、まるで別世界のような光景だろう。
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【現在都井岬で営業を続ける宿はわずか3軒のみ】
