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「パスコードは何?亡くなった親のスマホを開けない」、証券口座もサブスクも解約できず…家族を困らせる"終活"の盲点

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スマホの暗証番号
デジタルサービスやデジタル資産を棚卸ししておくデジタル終活のコツとは?(写真:Keyglad / PIXTA)
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放置したままだと、使っていないサービスに課金が続いたり、家族が大事な口座を見つけられなかったり、不正ログインに気づきにくくなったりします。終活というよりも、今の自分のためのアカウント整理と考えれば、働き盛りの世代にも取り組みやすくなります。

おすすめは「お金、サブスク、写真、ログイン情報」の順に整理

そもそも、デジタル終活では何を整理しておけばよいのでしょうか。ネット銀行や暗号資産といった金融資産から、サブスク、写真や動画、SNS、仕事のデータ、端末そのものまで、ジャンルは多岐にわたります。

下のリストは代表例ですが、当てはまるものを拾い出すだけでも、自分が使っているデジタルサービスや資産の全体像が見えてきます。

優先して整理したいのは、お金に関係するアカウントです。ネット銀行やネット証券、暗号資産、キャッシュレス決済、電子マネー、ポイント、クレジットカード、ローン、保険などです。一度、メモ帳やスプレッドシートにまとめてみましょう。

最初からIDやパスワードをすべて一覧にする必要はありません。むしろ、金融機関の暗証番号やクレジットカード情報、パスワード管理アプリのマスターパスワードを紙にまとめて放置するのは危険です。

まずは「どのサービスを使っているか」を可視化することから始めましょう。書き出す項目はサービス名と用途、登録しているメールアドレスです。「給与受取口座」「投資用」「ほぼ未使用」「毎月引き落としあり」といった家族向けの一言メモがあるだけで、家族はぐっと動きやすくなります。

親に確認する場合も、いきなり「パスワードを教えて」と切り出す必要はありません。まずは「どの銀行や証券会社を使っているか」「毎月引き落とされているサービスはあるか」といった、契約先の確認から始めるだけでも十分です。

次は、毎月または毎年自動で支払いが発生するサービスです。動画配信や音楽配信、電子書籍、クラウドストレージ、セキュリティソフト、学習アプリ、ゲーム課金、生成AIサービス、ニュースアプリ。

サブスクは契約者が亡くなったとしても、解約手続きをしない限り請求が続くことがあります。事業者が死亡の事実を自動で把握できるわけではないため、家族が気づかなければ対応が遅れる可能性があるのです。

クレジットカードの明細や銀行口座の引き落とし、携帯電話料金、アプリストアの購入履歴、メールに残った領収書を確認すると、思っていた以上の数のサブスクが見つけられるでしょう。

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【Apple、Googleなど主要サービスもチェックを】

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