スポーツや芸術でも、試合や舞台など、何らかの本番を控えているときは短期間に大きく成長しますよね。今回紹介した読解も原理は一緒です。
「人に説明する」というひとつの目的に向かって一点集中すれば、脳が一番リラックスして没頭しやすい状況をつくることができます。
だからこそ、集中的に「いまここで説明に必要な情報」と「そうでもない情報」に文章の内容を選別し、自分の言葉で再構成しながら理解することで、記憶に残りやすくなるのです。
テストで的確に解答できる子は「お話し好き」が多い
私の経験からも、テストなどで的確な解答ができる子は「お話し好き」であることが多かったです。
いま思えば、日頃からインプットしたことを人に説明したり、互いに意見を交わしたりする経験が多かったと言えるのかもしれません。
とくに有効なのが、「読んだ本について、他者とディスカッションする」という活動です。
実際にディスカッションをすると、「どこが重要だったのか」「自分は何を理解していたのか」が整理されるため、内容が記憶に定着しやすくなります。
日々の授業内外で自然と人に説明する習慣を身につけていた生徒たちは、新しいことに出会ったときも臆することなく考え、理解していました。そして、その知識を、日常や仕事の中で使いこなすことにも長けていたのです。
読んだ内容を整理し、自分の言葉で説明できるかどうかで、その知識を「自分のもの」にできるかが変わってくるのです。
