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「老衰」ではなかった? 丸くてぬるぬる…水族館の人気者28歳のアザラシを解剖して初めてわかった"本当の死因"

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ゴマフアザラシ
今回はぽてっとしたフォルムがかわいらしい、水族館の人気者「アザラシ」の話です(写真:MYAEZAKURA/PIXTA)
  • 中村 進一 獣医師、獣医病理学専門家
  • 大谷 智通 サイエンスライター、書籍編集者
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ピーテルブーレンアザラシセンターのサイト(画像: WECホームページより)
ピーテルブーレンアザラシセンターのライブ配信から(画像:Seals live | Phase 2 @ WEC Lauwersoog, Netherlandsより)
ピーテルブーレンアザラシセンターのライブ配信から。こちらは水中編
(画像:Seals live | Phase 3 Underwater @ WEC Lauwersoog, Netherlandsより)

さて、このように何かと人々に愛されているアザラシ。ゾウほど巨大な動物ではありませんが、あの丸く、なめらかで、ぬいぐるみのようにも見えるアザラシの体は、病理解剖の現場では、見た目の可愛らしさとは裏腹な手強さを見せます。

ゴマフアザラシの解剖

ある水族館の若い男性獣医師から、ゴマフアザラシの病理解剖を依頼されました。28歳のオスで、年齢的には高齢のアザラシです。生前、とくに目立った異常があったわけではないのですが、ある時期から食欲が少しずつ低下し、やがて亡くなったとのことでした。

依頼のメールを受けたとき、ぼくは出張で偶然、その水族館の近くにいました。そこで、このときは水族館に赴き、現地で病理解剖を行うことになりました。

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【アザラシとアシカの違いは?】

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