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サバンナ高橋のいじめ謝罪で露呈した「匿名トーク」の限界 ネット特定班に先回りした相方・八木の"救いの手"

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(画像:高橋茂雄公式インスタグラムより)
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もちろん、いじめを受けた人が過去の被害を語ること自体は否定されるべきではない。むしろ、これまで沈黙を強いられてきた側が声を上げられるようになったのは良いことである。

ただ、現代のネット空間では、人々の興味が被害者への同情やケアよりも、加害者探しの方に集中してしまいがちだ。告発された内容の検証、当事者間の関係性、加害と被害の実態よりも「犯人は誰なのか」ということに意識が向けられる。

直接謝罪をしても厳しい目が注がれる

また、高橋がXで謝罪文を発表してからも、その文章の言葉遣いに問題があるとか、中山を呼び捨てにしているのは不適切であるといった批判も出ていた。SNSでの謝罪は当事者に向けたものだけでは済まない。世間に向けた公開文書として読まれ、言葉遣いや内容にも厳しい目が向けられる。

当事者間で話し合って直接謝罪をしたという事実があっても、それだけでは終わらない。芸能人が不祥事を起こした場合に、不祥事の内容そのものよりも、その対応の良し悪しまでを人々に厳しく判定される時代になっているのだ。

今回の騒動が示しているのは、芸人同士の過去の人間関係や振る舞いが、もはや「昔のノリ」や「内輪の話」として処理される時代ではなくなったということだ。

高橋の謝罪は、1人の芸人の過去の振る舞いに対する反省であると同時に、前時代的な芸人の上下関係やいじりの文化が、令和の視聴者の前ではそのままでは通用しなくなったことを象徴する出来事でもあったのだ。

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