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サバンナ高橋のいじめ謝罪で露呈した「匿名トーク」の限界 ネット特定班に先回りした相方・八木の"救いの手"

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(画像:高橋茂雄公式インスタグラムより)
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必ずしもその過程で名前が明らかになるわけではないのだが、複数の人間が並行して「犯人探し」を進めることで、そこでの情報を組み合わせて「限りなく正解に近い何か」は導き出されてしまう。それが正解でもそうではなくても、その名前が一種の既成事実のようになることもある。

今回の件で中山が名前を伏せて語ったことは、本来ならば一定の配慮を含んでいたはずである。彼自身も名前を公に明かしたいとは思っていなかったはずだ。ところが、現代では名前を伏せること自体が、逆に「誰なのか」を探る動きを誘発してしまう。

謎解きの快楽を誘発

匿名告発は、現代のSNS空間ですぐにコンテンツ化される。受け手は正義感だけで動いているわけではない。そこには謎解きの快楽、芸能界の裏側を知りたい欲望、誰かの隠された顔を暴きたいという好奇心が混じっている。

その心理の根底にあるのは、名前を伏せて情報を制限することに対する違和感である。インターネットの普及によって情報は民主化され、誰でも多くの情報に容易にアクセスできるようになった。

ところが、芸能界やテレビ界だけは裏の情報があまり語られず、ブラックボックスになっている。その意味で匿名トークは「情報の出し惜しみ」に見えてしまうため、視聴者の一部はそこにもともと不信感を抱いているのだ。

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【過去の被害を語ること自体は問題ない】

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