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日本の「高品質」が世界で通用しなくなった根本原因。「自慢したい」世界の富裕層と「こだわり」の日本人の決定的なズレ

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ドバイの都市風景
世界の富裕層は「高品質なもの」よりも「自慢できるもの」を求めている?(写真:HIT1912/PIXTA)
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ヒントは「結節点」にある。例えば、日本のアニメ・漫画を好む層は、日本ブランド全体に対しても極めて良好なイメージを持っている。また、日本の文房具が世界で売れているのは、アートやデザインにより文化的ポジションを築いた点や、“Kawaii”を訴求した等により、従来の文房具の枠を超えたクリエイティブなものになったからだ。

また、日本の特殊な「推し活」マーケティングや、Z世代特有のインフルエンサー活用ノウハウは、実は世界的なトレンドと合致している。国内向けの施策だと思っていたものが、実はグローバルに通用する武器になる可能性を秘めているのだ。

「日本の当たり前」を捨てる覚悟

「日本の常識は世界の非常識である」という事実を、現場の担当者だけでなく、本社の意思決定層を含めた全社の共通認識とすること。これが、海外事業を軌道に乗せるための第一歩である。

過去の成功体験に固執し、攻略の難しい「日本的な消費者」だけを見ていては、世界に広がるエネルギーに満ちた市場を取りこぼすことになる。品質の良さに安住せず、「自慢したい」という欲望を持ち、「クリエイティブ」なものを求める世界の消費者に真っ向から向き合うこと。それこそが、今日系企業に求められているグローバルマーケティングの解なのではないだろうか。

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