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高市政権肝いり「インテリジェンス強化」に4つの"落とし穴"、国内の監視社会化を促すリスクも

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政府の「インテリジェンス(情報収集・分析)能力」強化に潜むリスクとは?(画像:tadamichi/ PIXTA)
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最後に、最も根深い問題は、④日本社会に残る文化的特性である。

・お上意識
・ムラ意識
・過度の忖度
・失敗を認めない文化

これらはインテリジェンスの世界と極めて相性が悪い。
インテリジェンスは本来、

・不都合な真実を上げる
・最悪のシナリオを想定する
・異論を歓迎する
・方針転換を柔軟に行う

といった行動を前提とする。

しかし日本の組織においては、上が欲しいと思われる情報があがりやすく、異論が歓迎されず、精神論が優先される、といった場面が少なくない。

インテリジェンス機能を本気で高めるのであれば、組織体制を整備するだけでなく、意思決定者とインテリジェンス提供者の双方が、こうした体質を自覚し、排除する努力が必須である。

抜本的な「インテリジェンス機能強化」は道半ば

以上を踏まえると、このままでは、「組織はできたが、対外インテリジェンスは強化されず、国内の監視社会的な雰囲気だけが強まる」という未来に向かう危険性も否定できない。

インテリジェンスの強化は、国力復活の重要なカギである。
しかし、制度・人材・文化の三位一体の改革がなければ、真の強化にはつながらない。

政府関係者だけでなく、私たち国民も、これらの課題を直視し、民主主義を損なう監視強化を避けつつ、真に国力向上につながるインテリジェンスのあり方を追求し続ける必要がある。
その不断の努力があってこそ、日本は安全保障と民主主義を両立させる成熟した国家へと歩むことができる。

10年後の日本が「強い国家」へ進むのか、「閉じた国家」へ傾くのか。
その分岐点は、すでに私たちの前にある。

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