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任天堂の驚くべき知財コンテンツ戦略、映画にマイナーキャラを出しても許されるワケ

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『スターフォックス』の画面
シリーズ完全新作としては約10年ぶりとなる『スターフォックス』(画像:任天堂公式サイトより)
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やはり『大乱闘スマッシュブラザーズ』の力はものすごい。マリオのみならず、任天堂の関連キャラクター全体を盛り上げる超ビッグタイトルがあるからこそできる戦略といえる。

フォックスの映画出演は任天堂ファンを喜ばす単なるファンサービスではなく、これから新たに『スターフォックス』に触れる層を作ろうという狙いがあるのだろう。

『スターフォックス』再起の可能性に繋がる

ゲームとしては昔懐かしいレールシューティング。かなり時代を感じるジャンルだ(画像:任天堂公式サイトより)

前述のように、Nintendo Switch 2向けの新作は『スターフォックス64』のリメイクとなる。グラフィックが一新されており、ステージ構成はそのままだ。

このシリーズは、『スターフォックス64』が最も売れており評価も高い。一方、それ以外のシリーズ作品は爆発的には売れていないうえにいまいち目立っていない。ゆえに、最も手堅い作品をリメイクして様子を見るのだと考えられる。

ただ、ここからシリーズが盛り返す可能性もありそうだ。映画の露出のおかげで『スターフォックス』シリーズが気になっている人も多いだろうし、リメイクというのもあって懐古趣味にもばっちりあう。Nintendo Switch 2自体も売れているため、うまくいけばシリーズの再始動となるだろう。

もちろん、そこまで行くにはリメイクされた本作がいま遊んでもおもしろいことが重要になってくる。30年近くも昔のシューティングゲームがベースなわけで、正直、ハードルはなかなか高い。

ともあれ、マリオの映画に別のゲームのキャラクターを出しても問題なく、かつそれを新作ビデオゲームの盛り上げに活用しようとする行為は、王道でありながらも任天堂くらいしかできない行為といえる。

はたして『スターフォックス』は再び輝きを取り戻すだろうか。まさしくいま、フォックスは大きなスポットライトを浴びている。

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