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過去50年に世界中の文化を個人主義に向かわせているものと、集団主義が人々を不幸せにする理由

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バスケットボールをする男性たち
チームスポーツでは、メンバーの全員があなたの努力に期待します(写真:Fast&Slow/PIXTA)
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これら2つのプロセスの結果、集団主義者は個人主義者よりも頻繁に社会的比較を行い、その比較は集団主義者にとってのほうが重要で、集団主義者は働きぶりが標準に達しないときには、自分や他者からより多くの批判にさらされる。

社会的比較と批判は、必ずしも悪いものではない。特に、助言が必要なときにはそうだ。だが、人にとって、精神的にはきつくなりうる。

うつ病や不安の原因となる自己批判

あなたは、もし認知行動療法(「CBT」とも略称される)を受けたことがあるなら、CBTが不安とうつ病を治療するための、いわゆる話し合い療法(トークセラピー)のなかでも、有数の効果があることをご存じだろう。

CBTには多くの面があるが、この療法が教えてくれる大切な点の1つは、自己批判を減らすことなどによって、自分へ語り掛ける方法を変えることだ。

人はCBTを通して、何かがうまくいかなくてもすべて自分のせいにしないことや、自分の行動や状況から発生する害をまるで大惨事のように捉えたり誇張したりしないことを学ぶ。

集団主義者は、心の持ちようがCBTの勧めるものと正反対である場合が多いため、うつ病や不安になるリスクが大きいことは、わけもなく見て取れる。

そしてその結果、私たちは出発点に戻り着く。すなわち、集団主義から個人主義へと続く道は一方通行であり、個人と社会は、状況が許すときには着実に自主性と個人主義へと移行するのだ。

世界はかつて、非常に集団主義的な場所だった。集団主義には大きな利点がいくつもあるが、集団主義者でいるのは楽ではない。

私たちが豊かで安全になるにつれ、集団主義の必要性は減り、ほとんどの文化はそれに応じて集団主義的な慣行を捨てた。

つながりから自主性へという、この重点の移行は、私たちが過度につながっていた狩猟採集民や初期の農耕民だったときには、完璧に理に適っていた。

ところが、私たちを自主性に向かわせ、つながりから遠ざけるときに働く力は他にも数多くあり、結果として、振り子は振れ過ぎてしまった。

(翻訳:柴田裕之)

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