台湾人の日本旅行熱が止まらない。ここ20年の訪日台湾人の推移を見ると、その増加ぶりは際立っている。
2004年には訪日者数が104万人となり、初めて100万人を突破した。翌05年には愛知万博の開催に合わせて台湾人に対する恒久的なビザ免除措置が始まり、127万人へと増加した。
2011年には東日本大震災の影響で99万人となり、一時的に100万人を下回った。しかし翌年には、格安航空会社(LCC)の本格参入も追い風となり、146万人まで急回復する。
さらに2013年には、アベノミクスによる円安傾向も背景に、訪日者数は初めて200万人を突破し、221万人を記録した。
2019年には過去最多となる489万人が日本を訪れたものの、翌2020年は新型コロナウイルスによる渡航制限の影響で、過去最低水準となる約5000人まで激減。
その後2023年には、とくに10月以降の急増を背景に420万人まで回復し、鮮やかなV字回復を見せた。24年には600万人を突破して604万人を記録。25年には673万人に達し、20年前の約6倍となる過去最高を更新した。
そして2026年に入ってからも、その勢いは続いているとみられる。
ビザ免除措置とLCCの台頭
このように台湾人の訪日旅行が拡大を続けた背景には、いくつかの大きな要因がある。
まず挙げられるのが、2005年のビザ免除措置とLCCの台頭である。これにより、多くの台湾人が「台湾国内を移動するよりも、東京や大阪へ飛ぶ方が手軽で安い」と感じるようになったとも言われている。
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【急増の要因は?】
