近年、台湾の都市環境は大きく改善しており、街の清潔感も以前に比べ格段に向上した。道路整備も進み、都市部では快適性が高まっている。
それでも、日本は地方に行っても都市部と同水準の清潔さや秩序が維持されている点が、台湾人の印象に強く残るという。また、交通事故が社会問題となっている台湾では、「歩行者優先」を徹底する日本の交通マナーに感銘を受ける人も少なくない。
さらに、近代的な高層ビルのすぐ隣に、歴史ある神社や豊かな自然が調和して残されている景観も、日本ならではの魅力として受け止められている。
台湾国内への不満の裏返し?
台湾人が日本旅行に強く惹かれる背景には、台湾国内旅行に対する不満や失望感もあると言われている。
飲食面では、「どの観光地へ行っても似たようなメニューばかりだ」という声が少なくない。夜市で見かける定番料理が中心となり、地域ごとの特色が薄いと感じる人もいるようだ。
さらに観光地価格への不満も根強い。例えば台湾最南端の屏東県・墾丁では、串焼き数本や果物の盛り合わせが1000台湾元近くしたと話題になることがあり、毎年のようにニュースで取り上げられている。
近年の為替水準では、1000台湾元は日本円でおよそ5000円前後。台湾人の間では、「同じ金額なら日本で豪華な海鮮丼や和牛料理を楽しめる」と比較されることも多く、観光地の価格設定に不満を抱く人が増えているとされる。
また、宿泊費の大幅な変動も、台湾国内旅行の障壁になっていると言われる。
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【日本独特のサービス精神が魅力】
