日本と台湾を結ぶ航空路線は、世界有数の高密度路線の一つとされる。近年は地方空港への直行便も増加しており、主要都市だけでなく地方観光地へのアクセスも大きく改善した。現在では、日本全国の主要・地方空港を合わせて27以上の空港が、桃園(台北)、松山(台北)、高雄、台中、台南など台湾各地と結ばれている。
2025年末時点では、台湾のLCCであるタイガーエア台湾だけでも日本国内23都市・30路線を展開しており、日本旅行人気の高さをうかがわせる。
円安が追い風、8割がリピーター
次に、2013年以降の継続的な円安傾向も大きな要因となった。台湾では「CP値(コストパフォーマンス)」を重視する価値観が広く浸透しており、日本旅行はその象徴的存在となっていった。
当初は医薬品や家電製品の「爆買い」に代表される買い物需要が中心だった。しかし訪日経験を重ねる中で、台湾では体験しにくいスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツ、整備の行き届いたアウトドア環境、さらには各地で開催される芸術祭を巡る旅など、体験型消費へと関心が広がっているとされる。
そして、台湾人訪日客の最大の特徴とも言われるのが、非常に高いリピート率である。日本政府観光局(JNTO)などの調査によれば、訪日台湾人の8割以上がリピーターとされ、10回以上日本を訪れている人も珍しくない。
近年では、台湾人インフルエンサーによる地方情報の発信も活発化している。日本人自身が見落としていた地域の魅力を掘り起こし、新たな観光需要を生み出す役割を果たしている点も特徴的である。
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【なぜリピーターが多いのか】
