筆者が乗った5号車は28のベッドがあるが、乗客は数人しかいない。落ち着いている間に車内を探索すると、隣の車両は通路にやたらと人があふれていた。景色を眺めているのかと思い近づいて納得した。この車両は3段ベッドが向かい合う6人用コンパートメントで、人口密度が非常に高い。
運賃が比較的安価なため、筆者が予約を試みた時点ですでに満席だったが、コンパートメント内の圧迫感は相当なものだ。特に最上段は、ほとんど罰ゲーム。家族や友人との乗車でなければ、このスペースで過ごすのはかなり窮屈そうに見えた。
下段ベッドを巡るバトル
フエを発車して1時間半ほど経つと、ベトナム屈指の景勝地「ハイヴァン峠」にさしかかる。白や黄色の花々、眼下に広がる美しいラグーン。窓が汚れているのがつくづく惜しい。
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【「上下を代わってくれないか」に困惑】
