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ベトナム縦断の寝台列車で一人旅《下段ベッド巡りバトル》「タイパ絶望的」でも「旅情はプライスレス」

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フエーダナンはベトナム統一鉄道で景色が最も美しい区間と言われる(写真:筆者撮影)
  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)
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チケットはオンラインで購入できる。コロナ禍を経てDXが進み、現在では世界の多くの長距離鉄道でクレジットカードでのオンライン決済が可能になった。乗車のハードルは劇的に下がっている。

ベトナム国鉄が運行する南北鉄道の予約サイト。クレジットカードでチケットを購入できる(画像:ベトナム鉄道公式サイトより)

筆者が購入したのは、フエ―ディウチ(Dieu Tri)間の4人用コンパートメントの下段ベッド。運賃は時期によって変動する。平日は60万ドン(約3600円)を切ることもあるが、筆者が利用した日はベトナムの大型連休期間だったため、100万ドン超、日本円にして約6500円だった。

3日前に空席をチェックすると下段は残り1席で、慌てて確保した。上段のほうが数百円安価だが、下段から埋まっていくのには相応の理由がありそうだ。決済すると電子チケットが発行されるため、スマホに保存して駅員に見せるだけで乗車できる。

フエ駅を出発

フエ発は午前9時40分。荷物検査や身分証チェックがある可能性を考慮し、30分前に駅に到着した。

フエ駅は、日本の地方にある小規模な駅のような趣。待合室でしばらく待っていると、ホームへの通り道が開放された。特に荷物チェックなどはなく、駅員がスマホ画面のチケットを確認するだけで入場できた。

フエ駅の待合室(写真:筆者撮影)

列車が到着すると、スーツケースを手にした大勢の乗客が降りてきた。その多くは、前夜にハノイを発ち、車内で一夜を過ごして世界遺産のフエを目指す観光客のようだった。

フエ駅のホーム。小さなお店が並んでいる(写真:筆者撮影)
フエ駅で降りる人々。欧米人が目立った(写真:筆者撮影)

コンパートメントに入ると、先客は皆フエで降りたようで、室内は筆者1人だった。

壁にはリゾート風のイラストが描かれている。想像以上に清潔で、電源も机もある。「これならリモートワークもできる」と心が躍ったが、車内にWi-Fiがないのが残念な点だ。PCを開き、スマホでテザリングをしてメール送信やニュースのチェックを行った。

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【車内の様子は?】

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