ハノイを金曜日午後7時20分に発つ列車に乗ると、ホーチミンに到着するのは日曜日午前5時30分。車内で2泊し、所要時間は34時間に及ぶ。新幹線の3倍以上の時間を要し、特急なのに「青春18きっぷ」のような時間軸。
シートは、木製の硬い座席(長距離列車には設置されていないことが多い)、クッション付きのソフト座席、6人用コンパートメント(3段ベッド)、4人用コンパートメント(2段ベッド)の4種類がある。数は少ないが、列車によっては2人部屋も用意されている。
長距離移動に最も一般的な4人用コンパートメントの上段ベッドで、5月8日金曜日にハノイからホーチミンを移動する運賃は片道224万3000ドン(約1万3000円)。
LCCのベトジェットエアだとほぼ同じ運賃で2時間10分で目的地に着ける。
一方で、寝台列車が醸す「旅情」は、世界の旅行者を引き付ける。欧米の旅行ガイドの「世界の魅力的な鉄道ランキング」で常に上位にランクインし、2023年にはテレビ朝日の人気番組「世界の車窓から」で4カ月にわたって取り上げられた。
したがって統一鉄道のメインの乗客は、移動が目的というより、世界的に有名な寝台列車の旅を体験したい観光客が中心となる。
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筆者は4月末、世界遺産のある中部フエから、港町クイニョンへ南下するために統一鉄道に乗車した。移動距離は約400キロで、新幹線なら2時間のところ統一鉄道だと8時間を要するが、フエからダナンは絶景区間として知られ、この機会に乗ってみることにしたのだ。
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