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【体験記】教師の私が「不登校の子の親」になって"焦った"! 親の孤独と開き直り方、大学院まで進んだ息子を救ったのは?

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寝ている子どもを起こそうとする母親
自身が教師でもわが子が「不登校状態」になったら焦って追い詰めてしまった…(Ushico / PIXTA)
  • 森 万喜子 青森県教育改革有識者会議副議長、文部科学省CSマイスター、元北海道公立中学校長
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彼にとって、高校は自由で、話の合う先生や友達の存在が大きかったのでしょう。高校の先生は義務教育に比べると細かいことは指図せずにどちらかといえば「放牧系」でした。

進学校だから勉強は大変だけど、専門分野に詳しい先生と語らうことができるし、スポーツ以外の部活が多いなど、多様な選択肢と自己決定ができるのが息子に合ったのではないか――そう振り返っています。

「即断即決しない」ネガティブ・ケイパビリティ

以上が自分の不登校の親体験のほんの一部です。出口が見えないあの日々はつらかったなと思います。

「みんな行ってるのに」「普通は行くでしょ、学校」という言葉が聞こえる中、学校に行かない状態でいるのは本人も親御さんやご家族もつらいでしょう。

ネガティブ・ケイパビリティという言葉があります。それは答えがひとつに決められないような状況を耐える力のこと。即断即決がよしとされ、AかBかどっち? というような二項対立とタイパ重視の風潮に、あえて背を向け自分とじっくり向き合って、ぐるぐる考えられる力。

優柔不断とかどっちか選べと言われるけど、動かないで考え続けることが、実は大事だったのかな、とかなり後から思うことがありました。

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【言葉を交わせるサードプレイスをつくろう】

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