あなたは老後資金として4000万円つくりたいとします。でも、現在の貯蓄は500万円しかありません。いまからこれを8倍に増やす必要があります。その代わり、老後生活に入るまでの時間は20年あります。
この場合、月々の積み立てを5万円、それを年平均6パーセントで運用できれば、20年で3900万円くらいまでは増やすことができます。
6パーセントという利回りは、株式投資の平均の範囲内ですので、決して難しいことではありません。
でも、その分のリスクが心配なら、利回りを下げる代わりに月々の積み立てを増やす……というように、「いつまでに」「いくら」という目標を立てることで、それに必要な利回りと、積み立ての金額が見えてきます。
もし積み立てを増やすことができるなら、利回りは低く抑えることができますし、反対に、利回りを上げれば積み立てを減らすことができます。
無理は禁物。実現可能な未来を描く
とはいえ、無理は禁物です。続けられなくなったり、期待どおりの利回りが出なかったりしては、意味がありません。
今後まとまった退職金などが入ってくるなら、それを一括で運用するのもいいでしょう。あるいは、いったん預金でとっておいて、そこから積み立てに回すことにすれば、投資のリスクを下げつつ、現金として使える自由度も上がります。
そうではなくて、「いつまでに」を延ばす、という選択肢もあります。この場合で言えば、運用期間が25年なら、月4万円の積み立てで4パーセントの利回りでも、約3400万円の資産をつくることができます。
もしくは、「いくら」のほうを見直してみるのもいいかもしれません。つつましい老後生活にするということではなく、より現実的な、本当に到達できそうな未来を描くことも、50代からの資産づくり計画では大切なポイントです。

