では、もし利益の5万円をそのまま残して、2年目は元本を105万円にしたら、どうなるでしょうか? 105万円の5パーセントで、利益は5万2500円になります。
3年目。同じように、前年の利益5万2500円を元本に上乗せして、合計110万2500円で運用します。すると、1年で5万5125円の利益が出ます。
さらに4年目……というように続けていくと、10年目が終わったとき、あなたのお金は162万8895円になっています。10年で1.6倍になりました。
=5万2500円
=5万5125円
…
=7万7566円
→資金:162万8895円
単利だと、10年間の利益の総額は50万円。複利なら、約63万円。利益を元本に上乗せすることで、約13万円多く利益を伸ばすことができたのです。
いわば、お金が「雪だるま式」に増えていく。それが複利の力です。
30年では1.7倍の差になる
この複利の力は、運用する時間が長ければ長いほど、強力なものになります。
たとえば、先ほど同じ年5パーセントの運用を、さらに10年、20年と続けたとします。そのとき、お金はどれくらいまで増えていると思いますか?
=12万6348円
→資金:265万3298円
=20万5807円
→資金:432万1942円
30年の運用が終わるころ、資金は4倍以上の432万円になっています。
これが単利だった場合、利益は、年5万円の30年分なので計150万円。元本100万円とあわせて250万円です。複利で運用すると、その1.7倍も資金を大きく増やせるのです。
これこそが、運用によってお金を大きく育てる秘密です。老後に向けた資産づくりでは、この複利の力をしっかり生かすことで、時間をかけて着実にお金を育てていくことが大切になります。

