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「朝まで踊ってから仕事に行くほど元気だった」→「あの頃はよかった…」と嘆く人が"ノスタルジー"にお金を出す仕組み

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昭和44年 横浜市電7系統廃止の頃 久保山 横浜市 神奈川県
ノスタルジー・ブームが生む経済について解説します(写真:c6210 / PIXTA)
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「昔ヒットしたもののリバイバルばかりではないか」「新しいものを生み出す努力をなぜしないのか」と感じることもある。

しかし、売る側にとってもノスタルジー・ビジネスは魅力がある。まず、堅実な令和の若者とは異なり、消費=豊かさであると刷り込まれた昭和生まれのプレシニア層がターゲットだ。

物が売れない、消費控えだと言われる現在、それでも企業には売り上げ確保が求められる。新しいものを手探りで開発するより、かつてブームを起こしたものをリバイバルして売り出す方が手堅いし、企画も通りやすい。過去の成功モデルがあればそれをベースにアレンジすればいいので、冒険しなくて済むうえ、1から作るよりはコストも抑えられる。

おまけに、ターゲットとなる人数のパイも大きい。『ウルトラマン』『仮面ライダー』の映画化と聞いて、劇場に足を運んでみようと考える人がどのくらいいるか、制作側も数字が読みやすい。失敗が許されないビジネス風土の日本にとって、過去を単なる遺産ではなく武器としてリプロダクトしようという姿勢はやむを得ないだろう。

ノスタルジーは、「楽しかった」「若かった」「自由だった」という記憶と結びつき、その追体験としての消費を促す。社会の高齢化が進めば進むほど、未来ではなく過去のためにお金を出すお客は増えていくのではないか。

本当に「昔はよかった」のか?

素晴らしかったはずの「昔」だが、現実にはかなり「思い出補正」がかかっているものだ。ネットもスマホも、PCすらない時代は、今では考えられないくらい仕事は大変で、煩雑だった。

「24時間戦う」ことが褒められ、熱があっても出社するのが当然という空気だった。職場は煙草の煙が充満し、飲み会は全員参加。女性はお茶くみ&お酌係で、セクハラは日常茶飯事、問題視すらされない。

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【幸せな幻影】

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