なぜ、それをクルマに使うんだろう。
「これまで自分たちがやってきて、かつ、これからやろうとしていることは“無理”と言われたことなのだ。Xのシンボルをエンジンリッドやキーやホイールのセンターキャップに使うのは、それをつねに思い出すためなんです」
今回持ち込まれた「クーペ」は、美しいシルバーの塗色だった。3層で複雑な色合いは、クーペ専用に作られたボディカラーなのだそうだ。
「ギュンターワークスの911リマスタードでは、各モデルに専用のボディカラーが用意されています。もちろん、好きな色を選べますが、審美的なこだわりがあらゆるところに見られるんです」
ギュンターワークス・ジャパンとして本格始動
日本の輸入代理店を務める「ギュンターワークス・ジャパン」の角田淳代表は語る。
日本での販売はすでに決定しているものの、各モデルの価格は未定のものもある。参考までに、今回香港からサンプルとして持ち込まれた「クーペ」は、オプション抜きで、140万ドルから150万ドル(1ドル=160円として2億2400万円から2億4000万円)だった。今買える「ターボ」は155万ドルからとされる。
「興味を持ってくださった方は、サーキットで乗っていただくなどして、クルマのことを知って、ファンの輪を少しずつ広げていきたいです」
クルマの迫力とは裏腹に、角田氏はやや控えめに日本でのビジネス展開について語る。
5年待ちのクルマを大々的に宣伝しても……という意見もあるし、一方で早く注文しないと、いつまでも手に入らない、という事実も残る。
超富裕層向けのレストモッドというビジネス。この先を見ていくのが楽しみだ。
