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政治・経済・投資 #小幡績教授のアフターエコノミクス

幸せになりたいのなら経済学が推奨する合理性なんかに惑わされてはいけない…人間も本当は動物の1つの種にすぎない

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行きがかり上、結婚して子供が生まれた幸せな家族(写真:kikuo / PIXTA)
  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
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人間は自分の効用について何もわかっていない。この事実を、結婚、シュウカツなどを例に説明してきた。レストラン選びや嗜好品の購入も同じであることも説明した。

ほぼすべての人生の選択、消費に関して、われわれは自分の効用をわからないまま決めているのである。わかっていない効用を最大化するために全力を尽くすのが、現代経済理論における合理的な人間であるから、合理的な人間は全員不幸になる。

しかし、世の中には幸福そうな人はいる。彼らは、現代経済理論によれば「非合理的な」人間であるから、経済学的には不幸だが、実際には幸福なのである。

どうしたら彼らのように幸福になれるのだろうか?

目の前のことだけと取っ組み合う

結婚も就職も深く考えない。そういう人は不幸にならない。

結婚は行きがかり上そうなったのだから、もう考えない。結婚について考えず、今、目の前にある問題だけと取っ組み合うのである。

子供がいると幸福なのは、子供が素晴らしいから、ということもあるが、子供が生まれる、そこにいる、勝手に変化していく。取っ組み合わなくてはいけないことが、毎日毎日、目の前に突きつけられるのである。だから、考える余裕がない。

このような親たちは、わかりもしない未来などを考える余裕がないから、わかりもしないことを考えて意思決定することがないから、不幸にはならずに済む。暇だと余計なことを考えてしまうのである。

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